マイケルアレフの
ことばの認識は世界を変える

知的生命体とは「ことば」により考えることのできる生命体を意味する。
地球上で言葉により考えることのできるのは、現時点では、人間だけである。

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存在にかかわる言葉の問題点について シリーズ 45 制作中

3月10日(月) 存在にかかわる言葉の問題点について その9回目 

言葉(単語)全ては実体では無く、実体を含む対象の代わりである。
その対象の代わりとは何かについて その1.

日本語で言葉とは、物の名前である単語、それから作られる文章、考え、情報、それを書き表す文字のひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字、数字等があり、様々な意味で使われている。

英語で言葉はword ワードで単語の意味である。
単語は物の名前で、物と名前が一対一に対応している。
物である名詞、動きを表す動詞、物の特徴を表す形容詞などがある。

言葉の基本要素は単語であるが、その基本となる意味は、物と名前が一対一に対応していて、「同じ」ものという暗黙のルールがある。それがないと、人間は意思の疎通ができなくなる。

例えて言うなら、リンゴと言えば、皆  を思い浮かべる。それを人によってブドウ  だったり、イチゴ  だったりしたら、混乱が生じる。意思の疎通を可能にするために、単語の意味は共通であることが必要である。

しかし、一対一に対応しているという暗黙のルール、共通の考えは、物とその単語である名前が同一のもので、全く違いが無いという意味ではない。

同じという単語には大きく分けて二つの意味があり、同一のものであるという意味と、他に性質、状態、程度などが共通しているという意味である。
(詳しく知りたい方は、シリーズその他の作品III 簡単だと思いこむことの間違いについて 同じなのに違うとはどういうこと? 1+1=2の説明 を参考にしてください)


物である実体とその代わりに使われる単語が同一ということはあり得ないことであり、同じではない。

実体は実際に存在しているものであり、その名前である単語は頭の中にその存在を表す考え、イメージとして作られている。実体である物と頭の中のイメージでは、全く異なる

物は五感により脳が認識しているが、その名前は考えとして、イメージとして存在しているが、五感で認識できるものではない

物の名前は、名称であり、イメージであるので、それを頭の中で考えることができる。実体は脳が五感により認識するもので、現実の世界にあり、頭の中に存在できない

浅い眠りの時に見る夢は、現実離れしていて不思議に思えることがある。
その違いは、起きていて五感が働いている場合と、寝ていて五感が休んでいいる時の違いにある。

どこに違いがあるのか?

寝ている時やゆっくり休んでいる時は、五感の働きが休んでいる。考えに集中している時も、実は同じような状況にあり、五感の働きは休んでいるような状態にある。

* 現実の世界と想像の世界の違いについて
それは五感の働きが関係している。

自分と自分以外の現実と向き合わせるのは五感の働きによる。
脳に入力があるかどうかという意味である。
入力がなければ、現実を認識することはない。
その時、脳が働いているだけである。
脳が働いているだけの世界とは、体の自動制御等の働きを除くと、考えているだけ、思考のみのことのように思える。

考えには、現実の世界にある制約、ルールや法律などがあるように制限がかけられているように思っていても、実際には存在のない想像の自由な世界である。ルールなどない。


脳の考えるという意味は、イメージを含む言葉による。
言葉による考える世界に実体はない。つまり、考える世界は現実の世界ではなく、現実をイメージと言葉に置き換えた世界、想像する世界である。

想像することは、言葉によるが、言葉には実体がないので、考えによるイメージはどのようにでも変えることができる。変幻自在に変えることができる。ルールも法律もない、全く自由な世界である。

今まで、その想像の世界を現実に一致するように制限をかけてきた。
つまり、考えには人の持つ価値観の影響から暗黙のルールに似た制限がある。
この点は問題を含むように思う。
なぜなら、人類は人の価値観そのものに問題があることを無視し続けているように思えるからである。

つづく

* * * * *

次回の予定:3月16日(日)
その対象の代わりとは何かについて その2
単語はイメージか? 単語から作られる文章、考えもイメージか?

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人間についての考察  シリーズ44 その1

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