マイケルアレフのことばの不思議な世界 (シリーズ36の差し替え) 人間の思考と人工知能に見られる問題点について 1. 人間の脳と人工知能 2. 考えるとは何か? 3. ことばとは何か? 4. 作られた言語 5. ツールとしての言葉の働き 6. 言葉の持つ問題 7.人間はなぜ考えることができるのか? 言葉はどのように働いているか? 8.言葉は感情を支配し、動機を作り、思考を支配する? 9.言葉が作り出す人間の恐ろしさ ![]() 1. 人間の脳と人工知能AI 人工知能AIは人間により作られたものである。 人間の脳はヒトゲノム遺伝子により作られたものである。 とは言っても、誰がどうやって作ったのかは全くわからない。 大きな違いは、人工知能は時間的に新しく、人間が作り始めたばかりであり、ヒトゲノムによる人間の脳は想像を越える時間がかかっていると考えられることである。電子機器と生命体の違いもある。 人間の脳は人体を維持・管理し、運用する機能を持っているだけでなく、情報を処理し、考える機能もある。 人間には六兆あると言われる細胞が情報交換し生きているという事実がある。 人間となるためには、社会環境と入力情報が必要であるが、産まれてからの脳は自分から言葉を学び、文章を作り、考えるようになる。 学習機能があり、自分で情報を収集し、蓄積し、活用する。 自分で間違いに気付き、反省し、修正し、進歩する。 今までにないような考え、アイディアを生み出す。 自分という存在が作られ、自分が存在すると思うようになるが、 自分の存在そのものが脳の働きで作られている。 昔の表現である「心」、現在の思考と感情から作られる認識は、脳の働きの一部である。 人工知能AIは人間が作ったプログラムで考えているように見えるが、考えているというより、現時点では作られた通りに反応しているだけに思える。 地球上の人間以外の生命体も遺伝子により作られ、行動し、危険に対し退避行動も取るが、考えているとは思えない。 虫、魚、鳥、動物は考えていると言えるだろうか? その多くは人間のように発達した言葉はなく、考える能力もほとんど無い。 A I はこれに似ていると考えるが、そこまで進歩しているとも言えない。 A I の情報収集、蓄積する能力は無限の可能性があるように思えるが、新しく創造するための考える技術は進歩していないように思える。 A I の計算能力は、人間と比べること自体が無意味である程速い。それ故センサー等の技術の開発次第で対応速度も驚くほど速くできるようになる。車の自動運転も可能にする。 しかし、A I に示される人間の技術力は進んではいても、生命である一つの細胞を作ることさえできない この技術の差は何を意味しているのだろうか? 人工知能A I が人間と同じように考えているのか、が問題の核心だと思うが、それに答えるためには、人間はどのように考えているのかがわかっていなければならない。 2 考えるとは何か? 人間が「ことば」を持っていることは、考えることができるという意味である。 考えるとは脳が単語などにより、意志、目的やテーマに沿って文章を作ることであり、考えとはその内容である。 地球上では人間だけが十分に発達したことばを持ち、考えることができる唯一の知的生命体である。 人間から考える能力を奪えば、知的生命体としての意味を失うことになる。存在の意味を失う。ことばで考えることがないなら、人間の存在意義はなくなる。 AI は文章を作っているように見えるが、現時点で、AI に意志、目的、テーマがあるとは思えない。 考えることの意味を知るためには、「ことば」が何かを理解する必要がある。 3. 言葉とは何か? 「ことば」は、情報を伝えるシステムを意味する。 あらゆるものが情報を持っている。それに加え、生命体であれば、微生物でも、人間の細胞でも情報を伝え合っている。「ことば」を情報を伝えるシステムと理解できれば、ことばを持っているのは人間だけではない。 * 2月3日 追記 人間の細胞にさえ情報を伝える「ことば」の働きがある。しかし、人間が情報を伝える「言葉」は、それとは全く違うように思える。 細胞間での情報を伝え合う「ことば」は、それぞれの細胞にある遺伝子のプログラムによるように思える。それに対し、人間の言葉は、人間の脳の働きである。 * 人間が知的生命体であると表現するのは、単に情報を伝えるだけでなく、情報の意味を知り、作り、伝える方法も作り出し、自分という存在を作り、自分が存在すると考えることができるようになるからである。 単語、文章、考えは人間の話しことば、書き言葉として使われている。 学習機能を持ち、自分で情報を収集し、蓄積し、活用し、自分で間違いに気付き、反省し、修正し、進歩する。今までにないような考え、アイディアを生み出す。 人間の存在が想像を越えるように思えるのは、人間の体に情報を伝える機能が備わっていることにも見られる。 人間は生まれてから言葉を教えられ、言葉を話すようになる。 言葉を話すのは当たり前に思っていても、情報を音として伝えることがどうして可能なのかを考える人は少ないかもしれない。 話すとは、呼吸器官である肺、気管支、声帯、口、舌などを使い、声を出し、空気の振動により、情報を伝えることである。 これだけの機能を人間が持っている理由は遺伝子にあることはわかっていても、なぜ、どうやってその遺伝子があるのかはわかっていない。 考えるとは、頭の中でことば(単語など)により、意志、目的やテーマに沿って文章を作ることである。このことは、言葉が人間にとって人間自身の存在を意味する程重要な理由であることを示している。 このサイトでは「ことば」を情報を伝えるシステムと表現した。 人間の使うことばを「言葉」と表現している。 地球上には現在およそ7000の言語があると言われる。人間の話す言葉(言語)は必要に応じて、比較的簡単に作れるものかもしれない。その作りは時代、地域、成長過程、情報量、教育などで様々であるように思える。 現時点では未だわからないが、宇宙には人間以外に知的生命体がたくさん存在していて、情報を伝え合う「ことば」があると考えられる。その方法は人間とは大きく違うかもしれず、その入力、出力器官は想像できない驚きになるかもしれない。人間と同じ遺伝子を持つ可能性もある。 4. 作られた言語 実際にある具体的な例として、人間はコンピューターを動かすための言語を作ってきた。 コンピューター言語の始まりはトランジスターの発明にある。 トランジスターには増幅作用とスイッチとしての働きがあり、そのスイッチの働きにより数字のゼロとイチ 0と1 を表すことができるようになり、2進法を使うことができるようになった。それは10進法などにも使える。その数字を単語に対応させ文章が作れるようになった。 コンピューターを動かす2進法により機械語が作られ、アセンブラー言語、BASIC言語を初め、より分かりやすく使い安いコンピューター言語が作られてきている。言語を使って多種多様なプログラムが作られてきている。人工知能AI もその言語によるプログラムである。 専門家でないから言えるのかもしれないが、生命体は電子機器ではない。プログラムとしては同じような作りに思えても、全く違うものから作られている。 遺伝子をプログラムと言い切ることも、言語と表現することも、人間の決めつけなのかもしれない。 専門家によると、「DNAは、塩基アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)と糖(デオキシリボース)とリン酸が結合した、ヌクレオチドという構成単位から成っています。」 とある。4つのA,T,C,Gという塩基から作られていることは知られている。 遺伝子、脳、体の働きの研究が進み、生命体の持つことばの意味が理解され、医学の分野を初め様々な分野で応用され、役立っているが、まだ始まったばかりである。 時代と共に研究が進めば、基本となる更なる構造が見つかるかもしれない。 人間の世界は有限の世界、自然界は無限の世界である。人間の世界では、新たな発見と共に考えは変わる定めにある。 5. 道具としての言葉の働き サイトの第1回目のシリーズの中に人間の言葉にはおよそ10の働きがあると書いた。人間の言葉がどれほど重要な働きをしているかを示すものである。 その一部を振り返っておこう。 学ぶ、学習する、情報を得るためのツール 何かを学ぶために、学校の教科書、様々の本、インターネットなどを利用するが、 言葉が使われている。テレビでもラジオでも学習には言葉が介在する。 意思の疎通、 人と会話ができるのは言葉のおかげだ。会話を楽しむことができる。 相手を知るため、理解するためである。 考えるため 何か考えているとき、頭の中では言葉で考えている 計画を立てる時にも、頭の中で言葉が使用される 人の考えは言葉で作られる。 人を動かす力 過去において偉大な業績を残した人は言葉を巧みに使った。 言葉は文字を介して人に伝えられ、大きな影響力を持った。時代とともにラジオ、テレビ、パソコン、スマホなどと形を変えてはいるが、基本的にすべては言葉が介在し、動かしている。 信頼の源、約束の源、 約束は言葉によって、考えによって、作られる。言葉による認識がその源にある。 言葉を信頼できるかどうかは、その人の人格と関係する。 人格を創る、人間性の源泉 生まれた後、親は言葉を通して子供を教育する。その際、人間性も伝えることになる。 親が持っている認識が言葉を通して子供に伝えられる。言葉に対する思い、感情も一緒に伝えられる。子供はまだ自分で物事を判断するようになる前に、知らずにその影響を受けている。こうして子供の人格に影響する。 感情を伝える ことばは意思を伝えるだけでなく、感情の怒りや喜びや悲しみを伝えることができる。 他 6. 言葉の持つ問題 人間によりたくさんの単語、文章、考えが作られている。しかし、単語の理解に間違いがあれば、単語で作る考えにも誤りが生じると説明してきた。 このサイトでは、考える元の単語の意味にさえ間違いがあると書いた。「正しい」という単語、「正義」という単語の意味にも、使い方、考え方にも重大な間違いがある。更に、それを信じるという間違いを数千年も続けてきたと説明した。 人間の言葉にさえ間違いがあり、問題が生じる。人間が作った言葉で作られる人工知能AI に問題が生じないと考えることができるだろうか? 人間の言葉は様々な問題が生じる理由である。 なぜ問題が生じるのか? 言葉に完全、完璧な定義はないからである、と考えている。 人間には様々な点で限界があり、完全な定義を作ることができない。それは言葉だけでなく全てのことに言える。 ある一定の枠の中では正しいと言えても、全てにおいてとは言えないからである。 正しいとは、その時点で修正する必要はないと考えることであると書いた。間違いが無いという意味ではない。 特定の時代に限れば、誰もが正しいと思っていられる。 しかし、現実は、時代と共に新しい発見、考え、理論などにより変わっていく。 限界を持つ人間である限り、間違いは無いと思っても、無限のほんの一部を知ることができるだけである。 在るがままの現実は、在るがままであり、人間に知らないことは無限にある。 そうであっても、どう考えるかで違った答えにもなる。 言葉が完全でないことは問題が生じる理由であっても、それで終わりではない。 言葉が不完全であるから、人間にはユーモアがあり、ジョークがあり、笑いがある。人生を楽しみ、有意義に過ごすことができる理由にもなっている。 人類は様々な発明をし、人類に役立ててきた。人間、人類は素晴らしいと思えることはたくさんある。 それは、人間の在り方、対応の仕方で世界をどのようにも変えることができることを示している。 問題が生じる原因は、言葉そのものではなく、それを使う人間の姿勢にある。人間の持つ認識とその反応にある。 人間には、言葉の不完全さを利用しようとする自分本位の考えを持つ人がいる。コンピューター言語を使い、悪質なウィルスを意図的に作ってばらまいてきた。 コンピューターのシステムを攻撃し、障害を起こす。今ではシステムを守るために、アンチウィルスのソフトウェアが欠かせない時代である。 考えればわかることである。人類の発明のほとんど全てが敵と戦うために使われてきた。刃物、火薬、原子力、細菌ウィルス等がある。AI はすでに武器にも応用され、使われている。 人類はこの問題に気付かないのか? 気付いているなら、なぜ修正できないのか? 7. 人の行動と言葉の関係について 行動を起こすには理由がある。その理由とは動機である。 辞書によると動機とは「人が行動を起こす、決意する時の直接の原因、、目的のこと」とある。 動機が言葉により考えを作り、発展させ、目的を作り、行動を起こすようになるからではないか? 動機は人の持つ価値観のことか? 認識は新生児として産まれた時から両親を初め社会環境を通して植え込まれた脳の働きである思考と感情のことで、長い間、心と表現されてきた。思考と感情が人の持つ認識を作っている。 価値、価値観とは、人間の思考と感情が作り出している人の持つ認識による反応、判断を意味する。ただし、経験等の学習や反省から修正されている場合もある。 動機は人の持つ価値観と同じようだが、微妙な違いもあるように思える。 その違いは動機が行動を起こす直接の原因として言及されるのに対し、価値観は行動を起こさせる理由であり説明である。 動機と価値観に明確な区別は無いかもしれない。それに、遺伝子の働きも関係する。 全ての人に共通に持っている動機があるのだろうか? 全ての人間に共通ではないが、大多数の人の幼少の頃に埋め込まれた価値観の中に、共通の動機はあると考える。 埋め込まれたとは、教えられる中で、気付かない内に、自分の価値観にするようになったという意味である。 幼少の時期の子供は、基本的に情報を選ぶことも拒否することもできない。情報を未だ十分に持っていないため、自分で考え判断することは困難であるからだ。 与えられる親の考え、好み、価値観が直接伝えられ、その時代の一般社会の傾向である考え、常識をそのまま受け入れてしまう。 その中に行動を起こす動機、理由がある 親から何を教えられているのか? 社会の常識とは何か? それは時代で変わらないのか? 新生児にはたくさんの言葉が教えられる。パパ、ママ、美味しい食べ物、いぬ、ねこ、牛、馬などの動物、様々な鳥、身近にある乗り物、車、電車、飛行機、それに楽しいこと等、あらゆることが教えられる。 8.比べることの意味 教えられるたくさんの言葉の中に、大きい、小さい、できる、できない、良い、悪い、美味しい、不味い、好き、嫌い等、わかりやすい相反する意味の言葉が含まれる。それは比べる、比べられることを意味する。 成長するに従い、家でも、学校でも、地域社会でも、成績、運動能力、態度でも比べられる。 比べる、比べられることは何を目的としているのか? 比べることは競争を煽ることで、その目的は、勝つことにある。 多くの人にとってそれは楽しいことでもあり、誇りでもある。 人間の世界のほとんど全てが競争、争うことを中心に動いている。 ゲーム、スポーツ、映画、企業、娯楽などに、競争、争いが関係している。その競争に勝つことが目的である。 あらゆるスポーツで、多くの人がファンになり熱狂して、応援して、楽しんでいる。 誰にも負けない強い人間になれ。優れた人間になれ。一番になれ。良い成績、一流大学、一流会社を目指せ。富と名声と権力を得よ。競争に負けるな。 一流の選手はその代表であり、憧れである。 勝つために戦うゲーム、勝つために戦うスポーツ、スーパーヒーローへの憧れ、犯罪を取り締まる正義の映画、企業も利益を得ようと必死に競争している。 競争、争いの目的は勝つことで、一番になり、自分達が勝つことで繁栄することにある。生き残ることである。競争相手に負けずに、相手を倒すことである。 気付かない内に競争心に火がつき、駆り立てられる。 親に比べる、比べている意識がなくても、競争意識を持つように教えている。親はそれが当たり前のことであり、生きていくために不可欠だと思っている。子供の将来のためである。それが社会の常識である。 子供がより優位な立場を得られるように行動させるためである。 争いに勝ち、生き残るためである。そのために、自分が属する国家、民族の繁栄も優先される。 知らない内に優越感を持つことを目指すようになる。 優越感とは優れているという意識、自分中心になるという意味である。 人間は優越感を持つように教育され、考える内容が自分本意になり、それが行動の動機となる。 競争するのは勝つためである。 勝つために戦うことが、正義のため、自由のため、平和のためなどと、言葉を変えて目的を正当化される。 言葉は上手く、もっともらしく表現するが、動機、目的は同じであり、勝つためである。人類の歴史は争い合う記録でいっぱいである。 戦争が無くならない主な理由は、人間の社会が争うように、優越感による競争心を煽るように、利己的になるように作られているからである。 それが人類の歴史の初めから今に至るまで続いている。これからの未来にも続くように思える。それは簡単には変えられない。 間違いに気付かなければ、反省できない。修正できない。改善することもできない。しかし、間違いに気付いたとしても、戦争が悪いで終わったら、今までと変わらない。 このままでは人類はどうなるのか? 反省と修正が必要なのは人間自身であり、人間の在り方を変えなければ、認識を変えることはできない。それに加えて、人間に理想の姿はない。完全さを求めても答はない。理想に完璧なもの、完全なものはあり得ないからだ。 シリーズ31に、それまでに考えてきた結論を書いた。 「自然界に平和も自由もない。正義はない。人間性もない。全ての考えは、人間の考えで、人間の世界だけにある。人類は元々無かった考えで戦い合っている。 人間の知性はもう少し賢くあるべきだ。」 現状の説明はそうであっても、条件付きの修正案は不可能に思える。 シリーズ7 奇跡、認識の問題、そして未来に以下のように書いた。 「 未来は誰にも分らない。人類が滅亡するのではなく、大きな修正で終わることも考えられる。人類の意思が、もしあればだが、人類の歩みを調整するということもあるかもしれない。大自然が地球を浄化するということもあるかもしれない。人間とは別の生命体の介入があるかもしれない。 いずれにしても未来の正確な予測はできない。 9.人間の恐ろしさ 人間は作られる価値観により優しい人間にも、極悪非道な人間にもなる。良い人、悪い人という決まった形の人間がいるのではない。どちらにもなれるのが人間である。人は時と共に変わり続けている。 人間にとって重要なことは、人間は思い込めば誰でもそうなり得る、という自覚を持つことである 子供には、人間としてのあるべき姿、模範を示す必要がある。 それは人間が人間の社会を作っている理由を学び、自発的に責任を負うためである。 子供に模範を示せない現状は、人類の未来がさらに不安定になることを意味する。 戦争では人間の考えにより、自分達が殺られるから、戦わねばならない。事前に武器を用意し、殺られる前に敵を倒せなどと考える。全世界で膨大な防衛予算が組まれ、世界中で戦争が起き、子供を含むたくさんの人が殺されている。 しかし、同じ人間の考えであっても、良心的兵役拒否をする人もいる。 高度な知能を持つ人間の中に、人類に対する誠実な思いを持つ人がいて、人を殺すより自分の死、尊厳死、安楽死を選びたいと考える人がいてもおかしくはない。人間の世界であっても、人間であるために、望ましい価値観はあると考えられる。 在るがままの大自然の世界に良い悪いはない。善悪はない。 人間はそれが人間の世界にあると思い込んでいる。そこに大きな間違いがある。 その価値観は人間独自のもので、人間が作り、人間の世界でしか通用しない。 人間の世界で通用すればそれで良いのではないか? そう考える人が多いために、戦争はなくならない。 人間の世界は間違いだらけであるからだ。それに気づかず放って置いた結果が現在である。 人類を滅亡させるに足る核兵器を作り、貯蔵し、更に強い兵器の開発にあけくれている。人類絶滅の危機である。 人類が自分達の歩みを修正できなかった結果である。 これが利益を追い求め、疑問にも思わない現状が、現在人類が置かれている姿である。人間は皆、人間であることの意義を忘れ、気づかないほど、考えの無い、恐ろしい存在になってしまったのかもしれない? 人間の恐ろしさについては既に書いた。数えきれない程の恐ろしい出来事が実際に起きている。二つの具体例をあげて説明した。 ![]() |