マイケルアレフのことばの不思議な世界

人間は特別な存在か?

高度な知能と言語を持ち、地球上で最強な存在になり、宇宙に進出しようとしている人類を見ると、人間、人類、地球も特別に見えてくる。しかし、それは特別なのか?
それは人の認識によるのだが、修正が必要だと考える。

今から50年前なら、地球は宇宙の中心ではないことがわかっても、地球は宇宙の中心という認識は変わってはいなかった。今でも大半の人はその意識に変わりはないように思える。
なぜ特別だと考えてきたこと、考えていることに修正が必要なのか? 
別に弊害はないのではないか?

ところが、人は自分が特別だと考えるから、「そんな馬鹿なことがあるか」と初めから拒否し、考えることもなく、否定するようになる。
「そんなこと当たり前でしょう。そんな常識も知らないの?」 という態度になる。

それは、他の可能性を考えることを許さなくさせる。

人間が進歩してきたのは、自分たちに間違いがあるかもしれないと考えてきたからだ。

初めて動力飛行に成功した オービル・ライト のことば

真実として受け入れられているものに間違いはないという前提で我々すべてが取り組むなら、進歩するという見込みはないだろう。」


人間が考えないとどうなるか?

* 自分の間違い、過ち、欠点に気付かなくなる。
* 他人の批判ばかりするようになり、他人のせいにする。
* 他の考えを初めから受け付けなくなる。
* 自分を反省できなくなる。
* 自分を改善できなくなる。
* 進歩しなくなる。
* 考える人間ではなくなり、動物と同じように行動するようになる。

真実が見えなくなると、今までに無い混乱が社会に生じる。
現在、人間は知的生命体であることを忘れかけているのではないか、と思えるほど社会は混乱し始めている。これは、人間が考えることを忘れかけているからではないか?

人は自分を特別な存在であると思いたいのはわかるが、それは優越感である。
それがあると、あるがままの真実は見えなくなり、利己的になり、好戦的になる。


宇宙は無限の拡がりを持ち、無数の天体が存在している。
観測可能な範囲だけでも2兆の銀河があり、その先はわからない。無限に続いている可能性がある。人間の理解の限界を越える現実である。

地球上に知的生命体である人間が存在しているという事実は、宇宙に無数の知的生命体が存在しているという根拠である。高度な知能を持った生命体はたくさんいることを示している。

大切なのは、その意味を理解することにある。
人間の世界は人間が作った世界であり、そこにある考え、思い込み、価値観は人間が作ったものであり、あるがままの世界のものではない。

情報が少ない枠の中で考えると、自分が正しく、間違いないと思うようになる。
常識の狭い人ほど、他の人が間違って見えるのと同じである。
世界を拡げれば、常識の枠も拡がり、自分の間違いに気づくようになる。