マイケルアレフのことばの不思議な世界 戦争反対という気持ちはわかるが、それでは戦争はなくならない。 戦争とは何か? 戦争は価値観の争いである。 ロシアの大統領が持っている 自分の国を守るため、自分の国の将来を考えて、と確信している価値観は絶対に間違いがない、と当人は考えていても、価値観は人間が思い込むことにより作ったものである。 強く思えば、絶対正しいと思うようにもなるが、人間には限界があり、脳細胞は有限である。 無限と比較すれば無いに等しい存在である人間が、絶対に間違いは無い、絶対正しいと思うこと自体に無理がある。 正しいと信じている限り、誰がなんと言おうと、当人には正しいのである。しかし、これが自分に間違いが無いことになり、自分が正しい故に相手が間違っていることになる。正義の主張である。それが敵を作り、相手を破壊の対象にする理由につながる。 そうなると、自分の間違いに気付くまで、又は自分の存在がなくなるまで、敵意は続くことになる。自分は絶対間違いはないと信じているからである。 問題の解決は主義主張を止めること、信じることの問題に気付くことである。それは侵略を始めたロシアだけでなく、ウクライナもNATOもすべての国の人々が止めるべきことである。 主義主張、イデオロギー等、それは宗教、信仰を信じていることと同じであり、間違いを認めることはできないのと同じである。 太平洋戦争で日米が戦ったのも、ナチスが台頭したのも、オウム真理教も連合赤軍事件も同じ理由である。信じていることに間違いはないと信じていることに原因がある。 イスラム過激派が自爆テロにより多くの人を巻き添えにするのも同じである。 今までの戦争で正義が証明されたことはない。証明されるのは強さである。力こそ正義であるからだ。 正しい義など存在しない。後に残るのは多くの人々の死と廃墟と虚しさである。 自分は正しいと考えること、正義を主張することに間違いがある。 思い込みは人間の考えに過ぎない。自然界にはない。 人間の世界だけにある。人間が作ったからだ。 どれ程正しいと思っても、人間が作ったという事実は変わらない。 それを絶対に正しい等と考えることは、有限の存在である人間がすべきことではない。 生まれた環境が違うこと、国が違うことを理由に、人間が変わってしまうのは間違いである。 自分の国、民族と考えることが間違いなのではない。 間違いなのは、そう考える前に人間であることを忘れていることである。 人類は一つの家族である。 人間が先にあるべきで、国も、民族、宗教もその後に来なければならない。 ロシア人である前に人間である。日本人の前に人間である。 ユダヤ人の前に人間である。ウクライナ人の前に人間である。 人間であることを第一に優先させること、人間の意味を情報提供すること、そう教育することが今の人類に最優先の課題であると考える。 地球上にあるたくさんの国は困難を乗り越えて、一つの政府の下に一つになることが必要に思える。人間のあるべき姿、思い込みによる価値観の無い姿に立ち返り、新たな生き方をすべきと考える。 人間は地球人である。全世界を一つと考えるようにしなければならない。地球は一つ、人類は一つ。 人類愛を、他の生命体を含む地球愛、未知なる知的生命体を含む宇宙愛へ拡げることが人類のあるべき未来と考える。 人間は高度な知能とことばを持つ知的生命体である。 同じ間違えを繰り返し続けるほど、愚かであってはならない。 考えることができ、間違いに気づき、反省し、改善することができる。 理想の姿を考えることができる。 第一に必要なのは、改善するために、間違いに気付くことである。 土地は自分ものという考えは、地球は人類のものという考えを作り出す。 先住者優先の考えは今もあるが、争いの元である。 戦争が起きる原因は難しくはない。それは人間が作る価値観の問題である。 生まれた時から、人間は親の持つ多くの価値観を引き継いでいる。 誰でも自分に祖国があると思っている。 それは自分が育った国のことである。 ことばは親、親族、周りの人達から教えられた。自分の国のことばである。 自分はその国民である。同じ民族である。 皆そう思っている。常識であり、誰も疑問に思わない。 人々が持つ慣習も宗教も当たり前のこととして受け入れられている。 しかし、そのほとんどは自分で考え作ったのでも、選んだのでもない。 皆がそう思い込まされてきたと言える。 誰でも特定の国、民族、宗教等、思い込みという価値観を持っている。 しかし、それを当然のこととして主張する前に、人間であることの意味を考えるべきである。 それぞれの国民はその国に対する義務、責任はある。それは思い込みではない。 地球は誰のものか? 人類のものと考えている限り、今までの価値観は無くすことはできない。 それは思い込みである。地球は人類のものなどではない。 人類愛はあるのだろうか? と考えることに誤りがある。 人類愛は偶然に、自然に作られるものではない。 それは価値観であり、人間が持たなければならない資質である。 それは人間が作るものであり、無いのは作らないからであり、育ててこなかったからである。 人間の優越感と怠慢が今ある現実を作り上げていることに気が付く必要があると考える。 戦争の解決方法自体は単純である。人間が作り、持っている価値観を修正する。又は部分的に無くすことである。
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